辻田歯科医院

運動のタイミング

DR.辻田の非常識な健康法則      Vol.14


 食生活を改善すればエネルギーが残り、体から有害物質を排出するように働くためにどんどん元気になります。さらに体に活力が生まれてきて動けるようになってきます。
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 体質を改善して行くには運動することが必要です。しかし、ただ単に運動するだけではいけません。運動するにもタイミングというものがあります。タイミングを間違えると運動が逆に害になってきます。


 あなたは食事の前に運動をしていますか。それとも食事の後に運動していますか。どちらが正しいのでしょうか。

 答えから言うと、食事の前に運動するのが正しいです。

 それは先祖たちの生活リズムをみれば分かります。

 先祖達はどのような生活をしてきたかというと、腹が減ったら獲物を探し、獲物を見つけたら収穫し、その後食事をしてゆっくり休息するそしてまた腹が減ったら獲物を探すというリズムでした。

 現代人はどのような生活でしょうか。
 朝起きたら朝食を食べ、その後仕事など運動をして、昼になったら食事をして、ゆっくり休む間もなく仕事や運動をして仕事が終わったら家に帰って食事をする。
食後腹ごなしに運動をしたりして、そして場合によっては夜食を食べて就寝につきます。

 簡単に書けば、休息→興奮→食事→労働→興奮→食事→労働→休息→・・・


 食事の後に運動をしているのが現在のリズムです。実はこれが間違いです。
食事をすると食べ物は消化されますが、すぐにはエネルギーになりません。消化するために逆にエネルギーを使います。食後に運動をするということは消化のエネルギーと運動のエネルギーの両方が同時に必要になります。体にとってはすごい負担になるのです。

 このことでよく知られているのが、水泳の前に食事をとらないことです。食事をとって水泳をすると身体に異常に負担がかかり、筋肉がけいれんすることがあるのです。すると身動きがとれなくなって溺死してしまうことがあります。

 私は朝食を摂らないことをよく勧めていますが、すごく理にかなっています。朝食を摂って仕事をすることは消化と運動のエネルギーを平行して使っていることになります。体には負担になっていて昼前にはすごく疲れてしまいます。疲れているのは腹が減ったせいだと勘違いをし、食事をとって仕事をします。体はずっと負担過剰になります。これが続くと過労死が起こったり、疲れて睡眠時間が長くなります。

 朝食を食べなかったら朝は運動のエネルギーだけなので負担は小さいです。朝のエネルギーは前日の夕食によって十分に体には供給されているので、全然問題ありません。ただし、慣れるまでにはしばらく時間がかかると思います。

 サーカディアンリズムによると、朝の時間帯は体から悪いものを排出しやすい時間帯です。余ったエネルギーは体をよくするために働きます。

参考文献 41歳寿命説 死神が快楽社会を抱きしめだした 西丸震哉著


 
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