辻田歯科医院

肉食の害 その1


DR.辻田の非常識な健康法則       Vol.20

今回から肉食の害について話しましょう。

人間はいろんなものを食べていますが、実は果物動物であることはvol.2で述べました。
 人は猿から進化したものなので、猿の食事が一番体に合っています。人間が肉食に適さない理由はいろいろあります。これから考えてみましょう。
 
歯の形
人間の歯は動物を取ってしとめるキバはなく、草食に適した臼歯がある。

あごの形
肉食動物は食物を噛まずに飲み込むのであごは発達しておらず、臼歯もない。
人間は食物繊維を咀嚼(そしゃく)するための顎(あご)がある。
また肉食動物の顎は上下のみにしか動かないが人間や草食動物の顎は横にも動く。これは穀物や草をすりつぶすためにある。



人間には動物ハンティング用の殺傷能力のある爪はなく、木の実や果物を採取できるように親指を向かい合わせることができる手を持つ。これは人間が動物肉を食べるのではなく、果物や野菜を採集するのに適していることを示している。



肉食には胃酸を多く含む胃液が必要。
人類と草食動物の胃酸は、肉食動物に比べて20分の1の濃度である。



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 肉食には体内で毒素を作り出すので短時間で消化・排出のため、高濃度の消化器官と短い腸が必要。
 肉食動物の腸は体長の約3倍であるのに対し、人間の腸は草食動物のように長く、体長の約8倍の長さの腸をもつ。

  欧米人は肉食中心で進化してきており、腸の長さは肉食動物並みの4mになってきています。大腸ガンや潰瘍性大腸炎になりやすく、肉食大国アメリカでは大腸ガンは死亡率2位。
日本人も戦後の欧米化によって肉食中心の生活になりましたが、(日本人はもともと農耕民族・穀菜食)野菜や穀類で進化してきたため、欧米人に比べ長めの腸を持っています。(7m)
 そのため、日本人が肉食すると、腸は長い分だけ腐敗便を作りやすく、悪玉菌増殖の危険性、増加した動物性脂肪の影響などで大腸ガンや潰瘍性大腸炎その他の成人病を引き起こす可能性は他の民族に比べて大きいことになります。
 肉食中心で進化してきた欧米人の腸の長さは1mほどなので、腐敗する前に排泄しやすい短い腸になっています。完全に消化されない肉類は、大腸の中で腐敗便へと変化します。これをエサにして悪玉菌が一挙に増殖します。肉食の場合、糞・尿などにも草食にはない異臭があります。


精神面
暴力的な傾向、動物的な性質になりやすい。
 
肉食動物の特長
精神の安定はなく、常に危険や外敵の多い厳しい環境に住む。
種族存続のために残虐性を持ち、常に攻撃される環境から多頭出産である。
瞬発力にすぐれ、持久力はない。
 
総合的に考えると人間は草食動物であると考えられます。


 
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