辻田歯科医院

砂糖の害(白砂糖の害)


DR.辻田の非常識な健康法則    Vol.24

「砂糖」の害について話していきましょう。20080524003625.JPG

 歯医者で砂糖の話といえば虫歯の話だろうと思われますが、あまり虫歯の話はしません。虫歯は砂糖の害のうちのひとつです。

 砂糖は3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)のひとつである炭水化物の代表的な物であり、日本人は、必ず取らなければいけないような意識に縛られていると言っても過言ではありません。砂糖は麻薬です。正確に言うと、精製された人工的な砂糖は体に害になります。

 最近、犯罪の低年齢化が激しくなり、また、凶悪事件も多発しています。これもおそらく食事が原因です。

「ポッテンガーの猫」の実験があります。ポッテンガー博士(アメリカ)は、50年ほど前に猫を2組に分けて飼う実験をしました。一方の組には健全な餌を与え、他方の組には不健全な餌を与えて、三世代にわたって飼育実験をしました。すると、健全な餌で育てた組では二代目、三代目も健康な猫が生まれましたが、餌の組では二代目から肉体的不調や病気の多い猫が生まれ始めました。さらに3代目になると、体の不健康さや病気だけでなく、高いところから落としても足から着地できず、背中から落ちるなどの不器用さが目立ち、そればかりか、他の猫に意味もない敵意をみせる、飼い主にかみつくなど、精神的に異常な現象や行動を起こす猫が増えたとのことです。

 1945年に戦争が終了し、戦後60年になります。食事の西洋化が始まって約50年。今の子供達は戦後3〜4世代目になります。今の子供達はちょうどポッテンガーの猫の状態になってきているのです。統計的に凶悪な犯罪を犯している子供は、肉食やファーストフードをよく食べ、ペットボトルの炭酸飲料をよく飲むことが分かっています。精神的、肉体的に健全な子供を育てるにはできるだけ肉食、ファーストフード、ジュースを控えた方が良いようです。

 脳の栄養源はグルコース(ブドウ糖)だけといわれています。そのため砂糖をしっかり取ることが脳の発育に良いという誤った常識が日本には定着しています。
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 実は砂糖が多ければ低血糖になり、脳はダメージを受けます。砂糖が多ければ高血糖になるように思われがちですが、高血糖になるのは一時的なことです。図を見てください。低血糖患者の血糖は摂取1時間後に高血糖状態になりますが、その後、糖が膵臓を刺激してインスリンが分泌されます。このインスリンが過剰に働きすぎるために4〜5時間後には正常な状態より血糖値が低くなってしまいます。
 
 正しい食事をしている間は膵臓に負担をかけないため問題ないのですが、糖分が多い食事をしているとインスリン分泌が激しくなり、膵臓の機能が落ちたときに初めて糖尿病としての異常値が出てきます。先日クローズアップ現代で「隠れ糖尿病」が放映されすごい反響がありました。
      
2006年5月25日(木)放送

あなたは大丈夫? 隠れ糖尿病
〜太っていないのに危険〜

国民病とされる糖尿病の患者数は、予備軍を含め1600万人に達する。その糖尿病の前段階は、いままで危険は少ないと考えられていたが、実はその段階で狭心症や心筋梗塞の危険性が2倍にもなる等、深刻な影響があることが分かってきた。筋肉の衰えとともに、食事で摂った糖がすぐ分解できなくなり、食後の数時間だけ高血糖状態になる、いわゆる食後高血糖である。食後高血糖は「隠れ糖尿病」とも言われ、肥満でもないため、健康診断でも見つけにくい。欧米では、糖尿病の危険ありと判定する血糖値(空腹時)を100に引き下げるなど、食後高血糖の早期発見につながる対策がすでに始まっているが、日本では、検査値の見直しなどの具体的な動きはとられていない。そんななか、自治体のなかには、独自の健診体制を作り上げ、隠れ糖尿病の危険を減らす試みに乗り出したところもでてきた。食後高血糖の現状と予防策を検証し、糖尿病対策の最前線をリポートする。




 定期検診で問題なしと診断されながら、実は膵臓の機能が低下した隠れ糖尿病の状態があるようです。

 食事をして血糖が上昇すると膵臓よりインスリンが分泌され、血液中の糖は肝臓や筋肉に取り込まれます。そして、血糖値が下がります。そして、運動により筋肉内の糖分は消費されていきます。しかし、適度な運動もしない場合、糖分が脂肪に変換されて沈着します。いわゆる霜降り肉状態です。この状態が続けば糖分が筋肉で消費できなくなってくるため血糖値が高くなってしまいます。この状態は筋肉病と言われています。そして、高血糖の状態が続くと血管内が障害を受け、動脈硬化が進んでいくことが知られています。


 5歳児で50%、10歳児で80%、動脈硬化が認められたというデータもあります。


 インスリンは血糖値をコントロールする唯一のホルモンです。また、インスリンの他の作用としては脂肪を燃焼させないようにする、糖分を脂質に変える、肝臓でのコレステロールの生産を促す等の作用があります。インスリンは出れば出るほど脂肪は燃えにくくなり、痩せにくい体になっていきます。以前、低インスリンダイエットというものがはやりました。痩せるために必要な考え方ですが、健康になるためにも必要な知識となります。インスリンをなるべく酷使しない食事は体にとってやさしい食事です。


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参考文献

 キレない子供を作る食事と食べ方 今井光一
 HP クローズアップ現代



 
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