睡眠時無呼吸症候群って聞いたことありますか?
睡眠時無呼吸症候群って聞いたことありますか?
よくテレビで寝ているときに息が止まっていて危険な状態にあるという人を見ることがありますが、当の本人は無自覚で、息が止まっているとは思っていないことが多いです。
ウィキペディアから抜粋します。
症状
就寝中の意識覚醒の短い反復、およびそれによる脳の不眠、 昼間の耐えがたい眠気
抑うつ、 頻回の中途覚醒、 集中力の低下
(家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止、大きないびき
夜間頻尿(2型糖尿病になりやすくなる)、 起床時の頭痛、 インポテンツ(女性の場合は月経不順)、 のどが渇く、 こむら返り、 糖尿病性昏睡
家族などの同居者がいない場合、この病気の発見は非常に遅れる。特に自覚症状が弱い場合は誰にも発見されないため、その状態が徐々に悪化して深刻な問題を起こしてしまう。よくある深刻な問題の例は、自動車の運転中に強い眠気が発生し運転操作を誤って人身事故になることである。そしてこういう事故をきっかけにこの症状を知るというケースが目立つ。この病気が一般社会に知られるようになったのも、患者が起こした事故の報道によるものであった。
また、同居者がいてもこの病気に関する情報を持っていなければ、単に「いびきをかきやすい性質」としか認識されず、治療開始が遅れることもありえる。
睡眠時無呼吸症候群に特有のいびきは、通常の一定リズムではなく、しばらく無音のあと著しく大きく音を発するという傾向・特徴を持っている。
治療法
1.減量方法 減量により上気道周辺の脂肪の重さによる狭窄を改善する。
2.持続性圧呼吸療法 鼻につけたマスクに加圧された空気を送り、吸気時の気道狭窄を防ぐ。(CPAP装置)
3.スリープスプリント(マウスピース)療法 マウスピースを用いて下顎を前進させた状態にし、気道の狭窄を防ぐ。
4.外科的治療 口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる。
では、なぜいびきや睡眠時無呼吸症候群が起こるのでしょうか。
睡眠時、口を閉じて寝ていると気道は確保されいびきなどは起きません。口呼吸になり、舌が落ち込むと気道が確保できなくなります。結果として気道が狭くなり、いびきや無呼吸症候群が起こってきます。
睡眠時に呼吸が止まると血液が酸欠状態になり、血小板が増加し、血液がドロドロの状態になります。その結果、一般的な生活習慣病の症状が出てきます。
睡眠時無呼吸症候群が改善しなければ生活習慣病は治りにくいばかりか、病状の悪化の原因になります。
口を閉じて眠っていると、気道が確保されるためいびきが起こりにくい。
口をあけたまま寝ていると、舌が下に落ちて気道が狭くなる。結果として、いびきが起きやすくなる。
内科で高血圧の治療を行っていて、なかなか血圧が下がりにくい方は、ひょっとしたら睡眠時無呼吸症候群になっているかもしれません。そういった方に必要なのは、まず、減量。そして、簡単な方法としてスリープスプリント療法をやってみることです。それでも治癒が認められないときはCPAP装置などを使って専門的に治す必要があります。
スリープスプリントは神経内科、耳鼻咽喉科、呼吸器科などで診断できますが、簡単な方法では内科でも可能です。
矢野内科で検査を行ってみました。
「連続パルスオキシメトリー」という器具を睡眠時だけ装着するだけでした。この装置は血液の酸素飽和度を測る器械で、無呼吸が生じれば酸素飽和度が下がるため、無呼吸を測定できるというものです。
装着も1日だけで良いので、すごく簡単に診断してもらえました。
データを業者に送って解析するので、1週間ほどは時間がかかりました。
スリープスプリントは上下顎一体型と上下顎分離型の2種類があります。
上下分離型のスプリント
医科での診断の後、歯科で健康保険でスリープスプリントを作ることが出来ます。作製費用は、3割負担の方で10,000円程度かかります。
辻田歯科では違和感が少ない、上下顎分離型のものを作っています。
スリープスプリントは、長時間装着しても痛みが出にくいように、内面は柔らかい素材で作っています。そして、できるだけ違和感が少ないように薄く作っています。
いびきが大きくて、高血圧の方、一度調べてみた方がいいと思います。