
川上医学と川下医学
DR.辻田の非常識な健康法則 Vol.9
今回は川上医学と川下医学について話しましょう。それを話す前に全身的な血液の流れについて話しておきましょう。
胃や腸などの消化管で吸収された栄養素は門脈という血管に集められて肝臓に行きます。そこで悪いものは解毒され下大静脈に送られて心臓に行き、肺などを経由して全身に送られていきます。
薬なども同じような吸収の経路をたどります。薬は、肝臓で解毒されるために作用は弱くなります。静脈注射や座薬などは、肝臓を経由せずに全身に薬が回るために効き目が強くなるのはそのためです。肝臓が体を守る作用をしています。
食事に問題があれば肝臓に負担がかかり、脂肪肝やアルコール性肝炎などの症状が出てきます。
次に川上・川下医学について考えてみましょう。
現代医学は川下医学といわれています。前回腸内異常発酵について話をしましたが、消化管で硫化水素やアンモニア、インドール、スカトール、ニトロソアミンなどの有害物質も栄養素と同じように吸収されます。そして、門脈を通して肝臓に行き、そこで解毒されるために全身に対する影響は少なくてすんでいます。ただ、肝臓に負担がかかりすぎると肝臓では処理できなくなってきます。すると全身に有害物質が回るようになります。
その結果、血管に問題が出てくると高血圧や脳梗塞、心臓病などが起こってきますし、膵臓に問題が起こってくると糖尿病が起こってきます。関節に尿酸がたまってくると痛風が起こります。
病気の発生は川の流れに似ています。
川の上流で工場排水が排出されて川が汚れてしまっては川下でいくら掃除しても川はきれいになりません。いくら汚れをとってもどんどん汚れが流れてくるのだからきれいにならないです。きれいにしようと思えば工場排水が流れてくるのを防がなければいけません。
現代の医学は川下で汚れを取っている対処療法に過ぎないのです。胃腸で汚れが生産され全身に汚れが流れていくのに、それを治さずに悪くなったところだけ薬で治しているのです。
あなたの治療は川上医学ですか?それとも川下医学ですか?
本当に体をよくしたければどっちがいいかは明白です。
参考文献 ガンは「水素豊富水」で克服できる! 林 秀光著
2008.04.22
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