
牛乳について
DR.辻田の非常識な健康法則 Vol.13
乳製品排除のススメ
ヒトが牛乳を飲むとどうなるか?
ほとんどの人は「牛乳を飲まなければ、どこからカルシウムを摂取するのですか?」と反論するはずです。
では、牛はどこからカルシウムを摂取しているのでしょう?
牛はいったん離乳したら草を食べて、その中に含まれているカルシウムを摂取しています。
つまり、草が牛のカルシウム源なのです。牛乳はあくまでも仔牛のための食料です。
仔牛は生まれたときの体重が約40キロですが、わずか2年後には1トンぐらいにまで成長します。
人間は生まれたときの体重がわずか3キロほどで、18年ほどかけて40キロから80キロぐらいになります。つまり私たちが牛乳・乳製品を摂取するとき、急速に体が大きくなる食料を摂取していることになります。
みなさんは牛のように大きくなりたいですか?
「私はヨーグルトを食べてダイエットをしています」という人がいますが、これほど矛盾した考え方はありません。ヨーグルトは牛乳と同じように太りやすい食品だからです。
牛乳・乳製品が健康維持・増進に不可欠だと思い込んで毎日のように摂取すると、体質によっては呼吸器系に粘液がたまって、呼吸がスムーズにできなくなるおそれがあります。
中耳炎になる子どもは牛乳・乳製品を多く摂取していますし、赤ちゃんの頃は粉ミルクで育っているはずです。
乳というのは哺乳動物が赤ちゃんを育てるための食料です。
この地球上で一生涯にわたって(高齢者になっても)乳を飲みつづけるのは人間だけです。
牛乳・乳製品は私たちの体内で濃い粘液を発生させます。それが鼻炎の原因にもなります。
骨粗しょう症の原因は牛乳・乳製品だった
私たちは「牛乳を飲まなければ骨が弱くなって満足に歩けなくなりますよ」というメーカーのおどし文句をよく耳にしました。ここで事実を指摘しましょう。
多くの高齢者が骨粗しょう症を患っている原因は、牛乳・乳製品の摂取なのです。どの科学的研究をとっても、牛乳・乳製品が骨粗しょう症を引き起こすと示しています。
牛乳・乳製品には動物性たんぱく質が多く含まれています。ところが、動物性たんぱく質は強酸性であり、人体は弱アルカリ性を保つために骨のカルシウムを使って中和しようとするのです。したがって、牛乳・乳製品のように動物性たんぱく質が多く含まれる食品を摂取すればするほど、骨から多くのカルシウムが失われることになります。(肉についても同様のことがいえます。)
中国健康プロジェクトでわかったことのひとつに、中国には骨粗しょう症が存在しない、ということがありました。あったとしても、それは極めて稀です。
実際、中国語には【骨粗鬆症】に相当する単語がありません。
中国人は牛乳・乳製品を嫌います。はきけをもよおすような味がするというのです。
世界中で骨粗しょう症の発症率がもっとも高いのは肉食・乳製品の摂取の最も多いアメリカです。次いでイギリス、スウェーデン、フィンランドとつづきます。牛乳・乳製品の摂取量が最も少ないアジアとアフリカの諸国では、骨粗しょう症がほとんど存在しません。
私たちはカルシウムをとらなければ骨がスカスカになるから、牛乳・乳製品を摂取しなければならないと思い込んでいますが、年間何十億ドルもの莫大な利益を生み出す巨大産業が、人々に牛乳・乳製品を摂取するようコマーシャルを使って呼びかけて利益を確保しようとしてきたからです。
植物が成長する条件のひとつは、カルシウムです。
植物は土の中からカルシウムを吸い上げて成長するからです。
果物と野菜を充分に食べていれば、カルシウムが不足することはありません。
(参考文献:Discover出版「ナチュラルダイエット/ハーヴィー・ダイアモンド著」)
HP 菜食のススメ 参照